2025/05/22 15:46


染色家・芹沢銈介の作品には、四季を主題にしたものが数多く含まれています。それぞれの季節を表現したもの(「苗代川春景」など)、一つの作品に四季の模様を凝縮したもの(「四季文づくし四曲屏風」)、文字と模様で1年を象徴的に表現したもの(「布文字春夏秋冬二曲屏風」など)があり、いずれも芹沢の代表作として知られています。また、型染のうちわ、グリーティングカードなど、季節感あふれる日用の品々も多数手がけています。

「今の時期はタチアオイがあの辺に咲いているとか、向日葵はどうなったとかですね、大体覚えていたんです」、「庭には紅梅、桜、山吹、牡丹、沈丁花、栗など、実に日本の模様の美を季節毎に見せてくれました」と晩年に回想する芹沢。日頃から四季の風物を観察し、親しんでいた様子が伝わります。世界の様々な地域の文化や芸術に目を向けていた芹沢ですが、生涯にわたって愛し、作品に表し続けたのは、美しい日本の四季の模様でした。

日本の美しさと、日々の暮らしの喜びを「春夏秋冬」で表現した芹沢銈介。この展覧会では四季をテーマに、代表作60点をご覧いただきます。

展示の詳細は下記HPよりご覧ください。

新しい展覧会とともにミュージアムショップもリニューアルしました!

・巧藝舎さんの「世界の民藝」(ペルー・ワンカイヨの木彫玩具、イランのガラスや陶器類、インド・アフリカの染織、ペループカラの素焼きの牛等)
・釜神様(宮城県)、豊永盛人さん(沖縄県)の張り子、
・高野繁廣さんや岡本朋也さん(北海道二風谷)のアイヌ民具
・定番の芹沢銈介模様の暖簾や風呂敷
・桂樹舎(富山県)の卓上カレンダー、型染和紙製品
・倉敷緞通の芹沢模様のマット
・瀬戸本業窯(愛知県)、井上尚之さん(熊本県)、陶藝玉城(沖縄県)の器
・スタジオde-jinの石獅子
・出雲民藝紙

の充実したラインナップでご紹介しています。
美術館鑑賞とともにミュージアムショップもお楽しみください。
※オンラインショップでは、★世界の民藝  にて特集しています。